2017年10月27日

便利なGoogle Filestream。但しMicrosoft Officeとの相性は悪いかもしれない。

Google のエンタープライズ向けサービスであるGSuite、そのアプリケーションの一つであるGoogle Driveがこの秋にリニューアルされまして、Googleファイルストリームになりました。

これが非常に便利で、マシンを問わず自分のGoogleアカウントで繋げば、リモートにあるファイルがあたかもローカルにあるかのように取り扱えるというもの。実際にはキャッシュを持っているのですが、全てのファイルを同期するわけではなく、必要なファイルだけ同期するので、ディスク使用サイズが抑えられ、大きなファイルを放り込んだ後に他のマシンでダウンロードに時間が掛かることもなく、さらにはgoogleアカウントとの接続が切れれば全てのファイルが見られなくなるので、セキュリティ的にも感じがいいです。さらには、Gsuite Business以上であれば「チームドライブ」という仕組みが提供されました。これは、当該ドライブの直下のディレクトリは組織内でそれぞれ閲覧権限を設定することができて、閲覧権限のないディレクトリは見えなくなる。例えば、あるプロジェクトで一つディレクトリを作って、それに関係のあるスタッフだけをアサインすれば、アサインされたスタッフのローカルにだけそのディレクトリが現れます。さらにさらに、全てのファイルはクラウド側に履歴が保存されていて、過去の状態を復元することができたり、ファイルを削除してもクラウド側で数日間はファイルが残っていたり、と、業務用として便利が充実。そしてこれらのファイルの全てを検索できる。これは便利。

と、将来はこういうファイル管理がデファクトになるのだろうと思ってしばらく試用していたのですが、一つだけ調子の悪いことがありましたので、メモしておきます。

問題は、Microsoft Office関連のファイルとの相性が悪いこと。そもそもGoogleではMS Officeに替わるソリューションとして、Google DocsやGoogle Spreadsheetなどを提供していますが、これらは、長年の蓄積とそれなりの価格とで非常に高機能に仕上げられているMS Office製品にはまだまだ及ばない。よって今後しばらくはMS Office製品から離れることができないのですが、これらをGoogleファイルストリームのディレクトリの中で使っていると、しばしば壊れます。いや、大きいファイルを取り扱っていると、かなりの確率で不具合が発生しています。

Officeがバックグラウンドで作成するキャッシュファイルについて、これの同期やロックの問題じゃないかと思っていますが、本当のところまではまだ調べていません。ただ、大きめのExcelやWordファイルを保存しようとしたとき、また、自動保存が動いたときに、ファイルの保存に失敗したり、ファイルが壊れたり、書いていた内容が目の前で消えてしまったりと、かなり深刻な破壊が発生します。Officeの中では正しく保存されたつもりでも実際には保存されていないというケースも発生するようで、自動保存からの復元さえできない状況で失われることもありました。これは致命的です。

小さなファイルの編集でこのような現象が発生しないのは、おそらくキャッシュファイル等を作ったとしても一瞬で消えてなくなるために、filestreamが検知しないから、もしくは、検知しても同期が始まる前に無くなるからではないかと思います。しかし、大きなファイルになると一定時間掛かってキャッシュファイルを作って、それと元のファイルとのいろんなやりとりをするのだろうと思いますが、その間に同期が始まってしまって、一部ファイルはロックされていたり、もしくはファイルだけ存在するのにその中身がなかったりと、そういった問題が発生するのではないかと想像しています。

ということで、大きめのファイルをgoogleファイルストリームの中のディレクトリで直接利用する場合は注意が必要です。安全をとるならば、一旦ローカルディスクにコピーして、編集して、戻すのが現状では最もリスクが小さいと思われます。これではGoogleファイルストリームの便利さがほぼ失われてしまうのですけれど。

おそらく、googleではなく、MicrosoftのソリューションであるOne DriveやSharepoitなどではこういった問題は発生しないのだろうと思います。どちらが便利かはなかなか難しいところです。


posted by jinya at 16:20| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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