2018年11月20日

ホワイトボードを共有したい 〜 Microsoft Whiteboardを使ってみた

もう20年ほど前のことですが、大学で研究をしていた頃、海外や他大学などの研究者との議論が大変でした。2000年よりちょっと前くらいのことで、電子メールでのやりとりはできたので、遠方とのコミュニケーションは電子メールで往復書簡というのが普通でしたが、同じ場所にいれば黒板を挟んで、図や数式などを書きながら、指示語を多用しながら議論やレクチャーができるものを、遠方だとなかなか伝わらないなと思ったものです。それでも、電子メール以前の世界とくらべてえらいスピードになったものだと思っていました。

ですから、将来は黒板を遠方と共有して使えるようになったらいいですね、などと話していたのですが、それが20年経ってやっと現実のソリューションとして手が届くところにやってきました。

一般ユーザー向けには去年あたりから出回っていたようですが、企業向けのアカウントで使えるようになったり、iPadで使えるようになったりしたのがつい最近とのこと。丁度良いタイミングで発見できてよかったです。もともと、数式を共有したいのが一番の動機だったので、手書きで細かく書けることが重要視ポイントその1、また、議論のベースとして使いたいので、リアルタイムに共有されることが重要視ポイントその2です。これが、Microsoft Whiteboard × ( iPad + iPencil ) で乗り越えられました。(注:おそらく、去年くらいからsurface proでは同じことができていたと思います。)

ちなみに、2だけならば実はGoogle Docsを使えば数年前からできました。数式や図を書くのはちょっとしんどいですが、文字情報のリアルタイム共有はできました。

一方で、1の方は、リアルタイム共有ではなく、こまめに保存とリロードを繰り返せばできるとか(Google Keep等)、カメラで実ホワイトボードを撮影しながら議論するなどのことは、過去でもできましたが、一長一短あって、リロード型だと「ここがこうで・・・」のような指示語が使いにくい、カメラだと見えにくかったり、実ホワイトボードがある方の人しか書き込めなかったり。Google の、Jamboardも1のソリューションの一つですけれど、こちらも書けるのはjamboardがある拠点の人だけで、しかも価格が高い。100万円はちょっとインパクトあります。

その点、Microsoft Whiteboard × ( iPad + iPencil ) は
  • 共有している誰もが書き込めて、それがリアルタイムに共有される
  • 手元で展開されるので、見やすい
  • iPad+iPencil は細かい数式も書きやすい
  • 低価格で環境をそろえられる ( ipad + iPencilで 5万円程度 )
と、やっと全て揃ったソリューションになりました。これで遠隔での議論が今まで以上にやりやすくなります。

例えば、Skypeやハングアウトがあれば今でも
  • 声が届く
  • 顔が見える
  • 資料の画面を共有できる
まではできましたので、これにもう一枚、ホワイトボードの画面を追加して、かつ、手元にそのiPadを置いておけば完璧です。自分のデスクでどこの拠点とも深い議論ができます。「ここをこうして、・・・」と言いながら矢印を書いたり、数式を書いたりできます。


遠隔コミュニケーションのハードルがどれだけ下がるかが、働き方改革の上で非常に大きなファクターになっていて、特に今後の日本の社会で、子育て介護と仕事をどうやって両立させるかが求められていますし、これを乗り越えられる会社しか生き残っていけないだろうなと思っています。私自身も、まだ両親が田舎で健在なので東京で働くことができますが、もし何かあったときには、生活の拠点を地方に移さなければならなくなる可能性もあって、その意味でも切実な課題です。ですから、その時までに自分の会社では、日本中もしくは世界のどこにいても、隣にいるときと同じようなコミュニケーションができる環境を(それなりの安価で!)作っておくことに積極的に取り組んでいきたいと思っています。

最後に蛇足で、ここが不便、とか、もっとこうなったいいなという点を。

  • Microsoft Whiteboard の「書く」UIがちょっと中途半端なので、もっと洗練されると嬉しい。
    • 例えばペンの太さを切り替えられるとか、タイプ文字を書き込みやすいとか。
    • iPadの「メモ」アプリのUIがそのまま使えたら最高!
  • 企業向けはOffice365のユーザー同士しか繋がらないのですが、実は共有のinvite先として選べるのはExchange契約者のみ
    • Office365のBusiness PremiumやE3ならExchangeが付いているので、inviteを受信できますが、BusinessのユーザーはExchangeが無いので、inviteされない。Office365をMS Officeライセンスのためだけに使っている人は要注意。
    • Exchange無しユーザーから有りユーザーへinviteを送信することは可能
  • GSuiteで同じものを提供してほしい
    • 普段からMicrosoft Exchangeユーザーならばこれで十分ですが、ウチはGSuiteユーザーなので、GSuiteでできたらいいなと。平たく言えば、パクってほしい(笑)。ユーザビリティ的にもセキュリティ的にも、コミュニケーションが散乱せず閉じた世界でまとまっていた方がありがたいです。Googleさんよろしくお願いします。
    • 但し、入力UIはアンドロイドだけじゃなくてぜひiPadにも対応してほしい。やはり対人間インタフェースとしてapple製品は本当によくできています。
























posted by jinya at 19:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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