2011年01月25日

マシになった(はず)のMS数式エディタをTeXと比較

某所でTeXの話になったので、MS Wordと数式の比較をしてみたところ、思わぬ結果となりました。対象は、古いMS Wordに搭載されていたMS数式3.0、最近のMS Wordに搭載されている数式エディタ、そしてTeXのイメージ(Online Latex equation editorを利用)です。結果はこの通り。

equations.jpg

MS WordよりもTeXの方が格段にきれいなイメージがありましたが、数式だけみるとそうでもないですね。TeXは数式だけではなく、それ以外の部分とのバランスが良いようです。例えば文章中にちょっとした数式を挟んだり、図表入りのドキュメントをより自然に見せるというような。また、数式番号を式の右や左に表示することもMS Wordは不得手です。

ところで、TeXの良いところとしてもうひとつ、数式や章立てなどをマークアップ言語で入力が可能というメリットもありました。もちろん、それは非WISIWIGであることの裏返しなのですが。すべてをテキストエディタで作成可能という所、また、構造がすべて明示されていることなどが、例えば巨大なドキュメントを作成したいときなどには重宝していました。一方で、そのようなドキュメントの作成はMS Wordには荷が重いことが過去には多くあり、データが壊れたり、動かなくなったりすることがよくありました。実はこれも、最近のWordでは解消されつつあります。

一つは数式の入力。以前のMS数式3.0では、ほとんどの記号や飾りはマウスでクリックしなければならず、長い数式を入れるのはかなり苦労します。しかし、2007以降の数式エディタは、TeXのように、特定のキー入力を飾りや特殊文字として認識してくれる機能があり、それらをマスターするとTeXで入力していたときのような感覚で数式を挿入することができます。(参考: Word2007の数式エディタが実はすばらしいこと

もう一つは文章の構造化。これは実は昔のMS Wordから搭載されているのですが、WISIWIGで書けてしまうので構造を気にする人は少ない。しかし、今書いている部分がアウトラインで言うところのどの部分なのか、章立て、節立てにはどのようなスタイルを使うのか、図や表の番号、参照の方法や使用する記号などなど、構造化に関する多くの決め事を事前に確定して、かつ、そのルールを途中で破らないということを実践すれば、かなり大きなドキュメントもMS Wordで作成できます。見た目で変化をつけたくなるような所はじっと我慢し、ひたすら構造化文書の作成に努めます。つまり、TeXで書くようにWordで書いていくと、巨大な文書でもバグらずに作成することができます。


posted by jinya at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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